10/16 埋もれかけた信仰の記憶〜苗敷山

甲州湖水伝説というのをご存知でしょうか。

いにしえの昔、今の甲府盆地には大洪水により大きな湖が出来ていたそうです。

それを見兼ねた二人の神様が、地形を変えて水を排出し(治水事業)、稲作などを伝えたという國造伝説です。

その神様たちを祀ったのが今回訪ねた苗敷神社=穂見神社の始まりだと伝えられています。

信玄の時代よりさらに昔、洪水の度に水が氾濫し、盆地は一面の湖のように見えたはずです

苗敷山の麓には里宮、穂見神社があります。

ここから山頂までの道標となる「丁目石」の一番目がひっそりと置いてあります。山頂神社が26丁目にあたるのですが半分くらい現存しています

登山道から少し外れて山の神

つづら折りの坂道を登ると、いたるところに信仰の痕跡がみつかります

大雨の後で、ヌタ場が現れていた!

尾根筋でいきなり鳥居が現れます

高さ4m、江戸時代に建てられたものなのだけど、

柱とか、どうやってここまで運んできたのだろう?と信仰の力に驚かされます。

参道に点々と残る「丁目石」

展望にはあまり恵まれませんが、歴史を感じさせる道です。

御輿掛け場
台風通過後のため小枝や樹の葉がたくさん落ちていて歩きにくい

ようやく山頂直下にある苗敷神社に到着。境内には神社本殿まで長い苔むした石段が伸びていて風情と歴史を感じられます

遺跡のような狭い石段の先に立派な神社が
山上にお社を持つ神社は県内で残るのはここのみだとか
少なめの参加数でしたがじっくり楽しみました

今は山頂には建物としては神社しか有りません。が、昔には山門や宿坊などの宗教施設が立ち並んでいたのが平坦地に規則正しく並ぶ、基礎石からもうかがい知れます

往時を想像すると楽しく、また現状の荒れ気味の状態を見ると残念な気持ちになるというフクザツな気持ちにさせる山です

記録にない苔むす石仏(頭欠損)を偶然発見

今回の山行は台風通過後数日ということもあり、至るところに葉っぱや枝が落ちて、倒木もあり歩きにくかったです。が、大きく登山道が崩れたようなところはなくホッとしました。

ご参加のみなさんおつかれさまでした

最後に里宮へ

この山は20年くらい前までなら登山道上の各所で盆地も見渡せて最高の展望が広がっていたと思われます。その頃までなら麓から尾根の鳥居、そして山頂の神域の森がよく見通せたのではないでしょうか。

今は木々がすっかり成長して残念。ですが各所に残る石造物は一見の価値あり。

晩秋から早春にかけてがおすすめ、静かな山旅が味わえますよ

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