西上州の奇岩・兜岩山へ

今回の「自然ガイドと登る山」は西上州の兜岩山。
荒船山へ行く時によく見えますが、兜のような形とその正面にある切り立った岸壁が特徴的な山です。
その姿だけ見ていると上級者向けの山?と思えるのですが、南側の田口峠から登れば危険箇所もなく、歩くだけなら初級者でも楽しめます。
ただ一部道が不明瞭なのでガイド同行ではない場合は読図力が必要です。

兜岩山山頂はご覧のとおり林の中ですが、この時期は木々が葉を落とし、明るくて気持ちが良いです。
今回のサブガイドはカメラマンでもある藤井ガイド。
写真をしっかり撮ってもらいましたのでお楽しみ下さい。
ちなみにトップの写真は藤井ガイド、上の写真は僕が撮ったもの。
同じ場所で撮影してもやっぱり違いますね。
後の写真は全て藤井ガイド撮影です。

山頂から少し西へ行くと露岩帯の頭に出ます。
ここからは佐久方面が一望でき、雪を抱いた浅間山も見えました。
八ケ岳は雪雲に覆われていましたが、条件が良ければ長い八ケ岳連峰の姿がきれいに見える場所です。

ランチは山頂の南斜面で。
フカフカの落ち葉の上に座って1時間近くゆっくりとランチタイムを楽しんでいただきました。
気温は低かったですが、落葉した木々の間から差し込む太陽の光りが暖めてくれます。この明るい自然林が初冬の低山の魅力のひとつですね。

今回のカフェタイムは参加者のSさんが差し入れてくれたコーヒーを、
僕たちガイドが必死に(笑)ドリップ。
そのコーヒーはガイドクラブの常連さんでもある東京のcafe pablo’sの豆。
山の上で高級コーヒー、贅沢なカフェタイムでした。

遠くに見えているのがローソク岩。
西上州らしい奇岩です。

ローソク岩の基部まで行ってみました。
600万年前の火山活動で噴出された溶岩が長い時間をかけて浸食されてできたと推測されているとのことですが、それにしても不思議な形です。

参加者のリクエストもあって、下りでの歩き方の講習も。
山での事故の多くが下りに発生しています。
危険を回避し、膝を痛めない歩き方はとても大切です。

ガイドクラブ名物のガイドによる自然解説。
今回は森の多様性を担っている林床の菌の作用についてお話しました。

森の中の落し物。
ヤママユですね。
茶色一色の林床に、鮮やかな黄緑色が映えていました。

写真から落ち葉を踏みしめる心地よい音が聞こえてきそうですね。
ミズナラの天然生林。
この時期は木々が葉を落としているので林床にまで日があたり、とても心地のよい山歩きが楽しめます。

来年はアカヤシオ咲く頃にまた西上州の山を企画したいと思っていますのでぜひご参加ください。

中島和也

アカヤシオ 2017年4月24日撮影

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