毎年5月から6月にかけては学校登山のガイドが活動の中心になりますが、今年は当然のことながら秋季に先送りになったので、それに合わせたガイド研修も延期を余儀無くされていました。
本来4月中に行う予定が、コロナ渦のため5月も流れ、ようやく今月目処が立って、17日に実施することができました。
場所は日向山。
とはいっても山頂まで登るわけではありません。
市営尾白川渓谷駐車場から最初の林道交差地点まで、様々な事案を想定しながら、通信の円滑さ、リーダーの的確な判断、ガイドの連携、ファーストエイドやセルフレスキューまでじっくりと時間をかけて検証します。
昨シーズンからは丸1年経っているわけですから、リアルな状況を想定するのはなかなか難しいのですが、今年は特にガイドも山との関わりがほぼ皆無の状態からの研修なので、いかにガイディングのレベルが落ちているかを再認識するかような内容になるのは致し方ありません。
結局は各自セルフトレーニングの課題を見出して、帰途につくために一日費やしたのでした。
精進あるのみです!
そして今回の研修で一番張り切っていたのはマイマイガ。
咀嚼音も高らかに周囲の森を食べ尽くし、地面には無残に食い荒らされた葉が堆積し、小さな黒い点となった糞が無数に散らばり、ふと気がつくとあなたの帽子や襟元に、私の肩や太ももに、あたり構わず這い回る、という毛虫天国を演出してくれました。
今これだけの数を見ると、この夏の産卵期が思いやられる梅雨の晴れ間の日向山の一日でした。
この日は梅雨の晴れ間。気持ちのいいコンディションでした。
一通りトランシーバー連携、各種危急時対応のシュミレーションをこなして、これから背負い搬送に入ります。
要救助者にハーネスをセットします。
こんな形で高く背負います。今更ですが今回は全員マスク着用で行いました。
総勢10名です。
下りだと何とか背負えますが、登りになるとほぼ苦行。
未経験者にも体験してもらいます。半ば強制です。
転落して腕を骨折したという前提で応急処置中。
そのまま引き上げの実演に入ります。
実際に使う機会は無いに越したことはありませんが、技術はしっかりとマスターしておく必要があります。
これがマイマイガ。典型的な毛虫ですね。
ドクロ模様の顔が憎いやつです。
記:橋詰
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